📝 マーケットメモ

OpenAI 失速で AI 半導体売り・ダウ 4 日続落、時間外 STX +18% でメモリ急騰

4 月 28 日(火)の米国株は、OpenAI の目標未達観測を受けて AI 関連株が全面安。原油高も加わり、ダウは 4 日続落。S&P500・ナスダックも揃って下落しました。同日中、UAE の OPEC 離脱発表も飛び込み、原油市場の構造変化リスクも意識される展開に。一方、引け後の夜間取引ではメモリ関連株(STX +18%、WDC +10% 超、SNDK +5% 超)が決算を受けて軒並み上昇しています。

マーケットの動き

指標
ダウ平均 49,141.93(-25.86 / -0.05%、4 日続落)
S&P500 7,138.80(-0.49%)
ナスダック総合 24,663.80(-0.9%)
ラッセル 2000 4 月で +10% 以上、2024 年以来のベストマンス
WTI 原油(6 月物) 一時 1 バレル 100 ドル超え
ブレント原油 一時 112.70 ドル(3/31 以来の高値)

出典: Nikkei, CNBC

今日の注目銘柄

  • コカ・コーラ(KO): 約 +4%。1〜3 月期決算で売上高が市場予想を上回り、通期利益見通しを引き上げ。ダウの下値を支える主役に(CNBC, Nikkei)
  • オラクル(ORCL): -3% 超(プレマーケットでは約 -7.5%)。OpenAI と 5 年・3,000 億ドル規模の計算リソース供給契約を抱える(CNBC)
  • エヌビディア(NVDA) / ブロードコム(AVGO) / AMD: -2〜-5%。OpenAI 報道で AI インフラ投資の持続性に疑問符(CNBC)
  • クアルコム(QCOM): -3.5%(CNBC)
  • CoreWeave(CRWV): -7%。ネオクラウド勢への売り圧力強し(CNBC)
  • 米メモリ関連株(夜間取引): シーゲイト(STX)が決算発表後 +18% 急騰、ウエスタンデジタル(WDC)+10% 超、サンディスク(SNDK) +5% 超と軒並み上昇。AI セルオフの裏で記憶装置サブセクターは独自の好需給観が意識された

マクロ要因

  • OpenAI 報道(最大の材料): WSJ が 27 日、OpenAI の ChatGPT 週間アクティブユーザー数の「25 年末 10 億人」目標が未達で、年間収益も目標を下回ったと報道。CFO が将来の計算契約の支払い能力に懸念を示したとも伝わり、AI サプライチェーン全体に売りが波及(Nikkei, CNBC)
  • イラン情勢: トランプ大統領がイランの新提案に懐疑的な見方を示し、対話の長期化が意識される展開(Nikkei)
  • 原油高: ホルムズ海峡の航行再開協議を見極める動きから原油先物が急伸(CNBC)
  • UAE、OPEC 離脱を発表(米 4/28 市場時間中): 湾岸産油国としては初のケース。サウジ主導の協調減産(OPEC+)体制に構造変化、原油市場の中長期需給観への影響が焦点。短期は地政学プレミアム、中期はサウジのシェア防衛で価格下押しの二段階シナリオが市場の主流見方。詳細整理 →

明日以降の注目

  • 大手テック決算ラッシュ: 今週中にアルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)の決算発表(OANDA)。米国決算カレンダー も参照
  • FOMC: 控える。ガイダンス次第で AI 関連の地合いが大きく振れる可能性(OANDA)
  • OPEC+ 残存加盟国の動向: UAE 離脱を受けたサウジを中心とする残存加盟国のリアクションが、原油価格の方向性を決める当面の焦点

運営者所感

OpenAI 報道は AI 投資の循環構造(OpenAI → ハイパースケーラー → 半導体)に対する初の本格的な疑問提示で、相場のテーマ性に揺らぎを与えた 1 日。さらに同日中の UAE OPEC 離脱発表で、原油市場にも別軸の構造変化リスクが浮上しました。AI 需要への懸念とエネルギー価格の不確実性が同時に高まる構図です。コカ・コーラのようなディフェンシブ好決算が下値を支えており全面崩れには至っていませんが、今週の大手テック決算で AI 需要の「実体」が、OPEC+ 関連の続報で原油の方向感が、それぞれ問われる緊張感の高い週になりそうです。

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本メモは運営者の市場観察記録で、投資助言ではない。最終判断は読者ご自身の責任で。

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