📖 用語
評価指標
ROIC
アールオーアイシー
投下資本利益率(Return on Invested Capital)。借入も含めた事業全体の効率を示す上位指標。
計算式
ROIC = 税引後営業利益(NOPAT)÷ 投下資本(自己資本 + 有利子負債)× 100%
NOPAT = 営業利益 × (1 − 実効税率)
なぜ ROE より優れているか
- ROE は借入を増やせば機械的に上がる: 自己資本だけが分母なので、借金で水増しされる
- ROIC は分母に有利子負債も含める → 借入の影響を中立化して、本当の「資本効率」を測れる
- WACC(資本コスト)との比較が可能: ROIC > WACC なら株主価値創造
目安
- 5〜10%: 一般的な水準
- 10〜15%: 優良
- 15% 超: 圧倒的な競争優位(moat)の証拠
- WACC を超えているかが最重要: 資本コストを上回らない事業は価値破壊
業種別の参考
| 業種 | ROIC 目安 |
|---|---|
| 公益・規制業種 | 5〜8% |
| 大型製造業 | 8〜12% |
| 優良 IT | 20〜30% |
| プラットフォーマー(Google、Meta 等) | 30〜50% |
注意
- 計算が複雑: 営業外損益・少数株主持分・現預金除外等、定義が分析家により違う
- 税引後で計算する: 国の税制差を平準化するため
- 設備投資集約型業種では低めに出る: 特殊資産が多く資本回転率が低い