5/9 マーケットメモ — 5/8 大型決算 5 社結果まとめ:IHI +9% で唯一の勝ち組、任天堂・トヨタ・NTT・ソニーは保守ガイダンスで売り戻し / 米株 5/8 NASDAQ +1.71% 最高値、Intel +14% で Apple 受託報道 / 4 月雇用統計 +11.5 万人で景気堅調
5 月 9 日(土)、東京は 5/8(金)に 6 万円台で初の週末終値(62,713 円)を達成して GW 明け週を締めくくったが、注目の大型決算 5 社のうち IHI のみがガイダンスを評価され +9% 急騰、NTT / ソニー / トヨタ / 任天堂 は来期保守ガイダンスで売り戻された 1 日。米市場 5/8 は NASDAQ +1.71% / S&P500 最高値更新で反発、Intel が一時 +19%(終値 +14%) と Apple-Intel の半導体生産委託暫定合意の報道に強く反応。4 月米雇用統計 NFP +11.5 万人(予想 +5.5 万人)で景気底堅さを再確認した格好。
マーケットの動き
東京 5/8(金)— 連休明け週を 6 万円台で締めくくり
| 指標 | 値 | 変動 |
|---|---|---|
| 日経平均 終値 | 62,713 円 | ▲120(▲0.19%、対 5/7 の 62,833) |
| 週間騰落(vs 4/30) | — | +3,200(+5.4%) で初の 6 万円台週末終値 |
| 主導テーマ | 半導体・SOX 連動株 | 5/7 の +5.6% 急伸後で過熱感はやや剥落 |
| イベント | 大型決算 5 社が 13:00-15:30 に集中 | IHI / NTT / トヨタ / ソニー / 任天堂 |
5/7 GW 明けの過去最大上げ幅 +3,320 円 → 5/8 は決算ノイズで小幅反落、しかし週末終値で初の 6 万円超えを維持。
米国 5/8(金)— NASDAQ 反発で最高値、Intel 主導
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NASDAQ 総合 | 26,247.08 | +440.88(+1.71%) |
| S&P 500 | 反発・最高値更新 | 2 日ぶり |
| Dow | 49,609.16 | +12.19(小幅高) |
| Intel(INTC) | — | 一時 +19% / 終値 +14% |
| USD/JPY | 156 円台後半 | 円安継続、4/30 介入 後の方向感は不透明 |
5/7 反落(イラン停戦違反主張)→ 5/8 雇用統計 + Intel 材料で NASDAQ / S&P500 の高値圏トレンド復活。半導体株(ブロードコム・マイクロン)にも買い波及。
5/8 大型決算 5 社サマリー — 「数字は beat も来期保守」が 4 社で踏襲
- IHI(7013)+9% 急騰: 営業利益 1,655 億(+15.3%)、会社予想 +3.4% 上振れ、来期 +45% 強気ガイダンス、不動産譲渡益 393 億織込。5 社で唯一の勝ち組
- NTT(9432)売り戻し ¥153.7 → ¥150.2: 営業 1 兆 7,062 億(+3.4%)beat も、来期営業 +0.2% / 純利益 ▲5.5% 保守ガイダンスを嫌気
- ソニーグループ(6758)¥3,359 → ¥3,180: 営業 1 兆 4,475 億(+13.4%)beat、SFGI スピンオフ完了で総資産半減 / 株主資本比率 51.8% へ、来期 +10.5% も Q4 G&NS ▲42% で売り戻し
- トヨタ(7203)一時 ¥2,912: 営業利益 3 兆 7,662 億(▲21.5%)会社予想 ▲0.9% 微未達、米関税 ▲1.38 兆で北米営業赤字 ▲1,925 億、来期 ▲20.3% 保守
- 任天堂(7974)PTS ▲5.2% ¥7,667 → ¥7,268: Switch 2 国内 +¥10,000 値上げ + Online +25% 値上げ同時発表、営業利益 ▲2.7% 微未達、来期売上 ▲11.4% / 純利益 ▲26.9% 保守
「会社予想(保守)vs コンセンサス(強気)の温度差」を市場がどう咀嚼するかが、来週以降の決算ラッシュでも繰り返されるテーマになりそう。
マクロ要因
- Intel-Apple 報道: アップルが自社製品向け半導体生産を Intel に委託することで暫定合意と報道。事実なら Intel ファウンドリ事業の最大級の信任投票で、半導体製造の地政学(TSMC / Samsung 偏重リスク回避)の文脈にも合致
- 4 月米雇用統計 NFP +11.5 万人: 予想 +5.5 万人を 倍以上上振れ、利下げ観測と景気堅調が共存する「いいとこ取り」相場
- 5 月米消費者態度指数 48.2(前月 49.8 から低下): 個人消費の慎重姿勢、雇用堅調と消費マインド低下のミスマッチ
- 円安継続(156 円台後半): 輸出企業に追い風だが、トヨタの「米関税 ▲1.38 兆」のように関税は別軸でガイダンスを圧迫
来週(5/12 週)の注目
- 5/12(月)寄り: 大型決算 5 社の織り込み再開、特に任天堂は週末挟み 60 時間以上の織り込み期間を経た反応が焦点
- 5/13(火)ソフトバンクグループ(9984)本決算: 5/7 ストップ高 +18.44% 急騰後の判定、ARM 好決算 + OpenAI 期待のテーゼ確認
- 5/14 以降: MUFG(8306)/ ファーストリテイリング(9983)/ ディスコ(6146)など主要決算続く(決算カレンダー JP)
- 米国: CPI / PPI / 小売売上などインフレ + 消費指標の集中週。利下げ観測の方向感を再評価
運営者所感
**「IHI 一強 + 4 社売り戻し」**が示したのは、市場が **「数字 beat」より「来期ガイダンスの強気度」**で値付けしているという、ごく真っ当なバリュエーション論理。任天堂の Switch 2 値上げ同時発表は中長期で見ればポジティブ要因(粗利率改善 + 為替ヘッジ)だが、短期は値上げで台数ガイダンスを保守化したマイナスの方が刺さった典型例。来週の SBG(9984)は時価総額が大きい分、結果次第で日経全体に波及する。
米株側は Intel-Apple 報道 + 雇用統計堅調で「ハイテク + ファンダ」のダブルエンジンが復活、6 万円台に乗った日経との連動は当面続きそう。週末は決算ノイズから距離を置き、来週の本格決算ラッシュに向けて頭をリセットしたい。
本メモは運営者の市場観察記録で、投資助言ではない。最終判断は読者ご自身の責任で。