5/15 朝 — 米 S&P/NASDAQ 連日最高値 + NVDA H200 中国販売許可 +4.4%、12月利上げ確率 22.5%→36.9% で利下げ織り込み消失
S&P・NASDAQ 連日最高値、NVDA +4.4% で H200 中国販売許可、ドル円 158 円台再進行——東京 5/14 が反落(▲618 円)した翌朝の NY は逆方向に走った。
注目は 「12 月利上げ確率が 22.5% → 36.9% に 1 週間で大幅上昇」——インフレ高進と FRB 当局者のタカ派発言で、利下げではなく 利上げ の織り込みが本格化し始めた。それでも米株は最高値、という構図が今のリスクオン相場の本質。
マーケットの動き
米国 5/14 NY 終値 — 主要 3 指数連日高、ドル 4 日続伸
| 指標 | 終値 | 変動 |
|---|---|---|
| S&P 500 | 7,501.24 | +56.99(+0.77%)連日最高値 |
| NASDAQ 総合 | 26,635.22 | +232.88(+0.88%)連日最高値 |
| ダウ工業株 30 種 | 50,063.46 | +370.26(+0.75%、過去最高値まで +0.3%) |
| 米 10 年債利回り | 4.4826% | ▲1.6bp(前日 4.50% から低下) |
| 米 2 年債利回り | 3.9938%(参考) | わずかに上昇 |
| ドル円 NY 終値 | 158.35 | 円安再進行(高値 158.42 / 安値 157.45) |
| WTI 原油 6 月限 | 101.17 | +0.15(+0.15% ほぼ横ばい) |
| 北海ブレント 7 月限 | 105.72 | +0.09(+0.09% ほぼ横ばい) |
| COMEX 金 6 月限 | 4,685.30 | ▲21.4 ドル安(ドル高に押された) |
東京 5/14 引け — 反落 ▲618 円、ストップ安銘柄の影響
| 指標 | 終値 | 変動 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 62,654.05 | ▲618.06(▲0.97%)3 営業日ぶり反落 |
| 高値(日中) | 63,799.32 | 一時 +527 円高で 取引時間中の最高値更新 |
| TOPIX | 3,879.27 | ▲40.69(▲1.03%) |
| プライム売買代金 | 12 兆 0,376 億円 | 高水準維持 |
| 東証 33 業種 | 11 業種高 / 22 業種安 | 非鉄金属・不動産・建設が大幅安 |
朝方は米ハイテク株高を好感して **史上最高値(63,799 円)**を更新したが、後場で利益確定売りが優勢に。国内金利高で不動産株が重しとの指摘あり。
注目銘柄(5/14 引け + NY 5/14)
米国
- NVDA +4.4%:米政府が AI 向け半導体「H200」について 中国企業約 10 社への販売を許可したことが好感。トランプ訪中にフアン CEO + マスク CEO が同行
- 米 GAFAM:ハイテク株が連日最高値の主役、SOX 連続上昇継続
東京 5/14
- フジクラ(5803) ストップ安:来期 ▲0.7% 減益見通しが嫌気、本日の決算速報レポートに整理済み
- 三井 E&S(7003):来期 ▲22% 減益見通しで PTS ▲18%
- ENEOS(5020):好決算でも PTS 無風で消化
- ニトリ HD(9843):当日▲1.65% → PTS+3.75% の二段階反応
- アドバンテスト・ファナック・TDK:指数寄与度の大きい AI/半導体銘柄が大幅高
- ホンダ:決算で堅調、ソフトバンクグループ:前日決算を消化中で軟調
マクロ — 「利下げ織り込み消失 → 利上げ織り込み本格化」
| 指標 | 4 月実績 | 注目点 |
|---|---|---|
| 米 4 月小売売上高 | 前月比 +0.5% | 予想一致、3 ヶ月連続増、イラン戦争のインフレ寄与説 |
| 米 4 月輸入物価指数 | 前月比 +1.9% | 燃料価格 4 年ぶりの大幅な伸び、戦争インフレ |
| CME FedWatch 12 月会合 | 利上げ確率 36.9% | 1 週間前 22.5% → +14.4pt の急上昇 |
| 2027 年利上げ期待 | 徐々に強まる | — |
| カンザスシティ連銀シュミッド総裁 | 「インフレは最大の脅威」 | 雇用市場は安定との見解 |
「利下げ → 利上げ」の織り込み転換が今週の最大マクロ材料。それでも米株が連日最高値なのは「インフレ + 利上げ環境でも企業業績は強い」という解釈。
ホルムズ海峡 — 緊張一服のシグナル
- イラン国営メディア: ここ数時間で 約 30 隻の船舶がホルムズ海峡を通過
- イラン準国営ファルス通信: イランが 一部の中国船舶にホルムズ海峡の航行許可を開始
- これを受け原油価格は上昇一服
- 一方、UAE 沖でインド貨物船の沈没 + 別の船舶拿捕のニュースで 緊張は依然残る
本日 5/15 の注目
- メガバンク 3 社決算(5/15):SMFG(8316) は前日 5/13 引け後発表で +34.4% 過去最高益 + 4 連発好材料、本日 MUFG・みずほの結果が揃い、メガバンクセクターの方向感が決まる前哨戦
- 米中首脳会談 2 日目(5/15): 通商・関税・レアアース・台湾・AI・イランの 6 議題、ジェンスン・フアン同行で AI 半導体規制の協議進捗が焦点
- 東京寄り付き:NY 連日最高値 + 円安 158 円台再進行で GAP UP スタート濃厚、ただし 5/14 史上最高値からの 1 日の調整を経た反動高か、本格的な続伸かが論点
所感
「利下げが消えて利上げが見えてきても、米株は最高値」——この構造は AI 投資加速 + 企業業績の強さがマクロ金利を上書きしている証拠。ただし 12 月利上げ確率 +14.4pt の急上昇は 1〜2 ヶ月以内に株価への影響が表面化する可能性もある。
東京 5/14 の **「最高値タッチ → 利益確定売り → 反落」は、過熱感に対する自然な調整。ストップ安組(フジクラ)の影響を除けば、「決算物色 + 個別銘柄差で動く相場」**の継続局面。本日のメガバンク 3 社決算が **「金利上昇局面の銀行株評価」**を確定させる試金石となる。
NVDA H200 中国販売許可は 米中半導体規制緩和の最初の具体的成果で、本日東京の半導体銘柄(アドバンテスト、村田、TEL、ディスコ)への波及にも注目したい。
本メモは運営者の市場観察記録で、投資助言ではない。最終判断は読者ご自身の責任で。