GW 明け週は日経 +5.4% で初の 6 万円台週末終値、5/8 決算は IHI 一強で 4 社売り戻し / 来週は通信御三家リレー(5/11 SB → 5/12 KDDI → 5/13 SBG)+ 5/15 メガバンク 3 社
5 月 10 日(日)、週末まとめ。 GW 明け再開週となった先週(5/7-5/8)、日経平均は 5/7(木)に過去最大上げ幅 +3,320 円(+5.6%) で 6 万円台に再突入、5/8(金)は大型決算 5 社の集中で小幅反落しつつも 週間 +5.4% / 初の 6 万円台週末終値(62,713 円) を確保した。決算ハイライトは IHI(7013)+9%(来期 +45% 強気ガイダンス)一強で、NTT(9432) / ソニー(6758) / トヨタ(7203) / 任天堂(7974) の 4 社は来期保守ガイダンスを嫌気して売り戻し。米市場は 5/8 NASDAQ +1.71% で最高値更新、Intel(INTC) +14%(Apple 半導体受託の暫定合意報道)で半導体テーマ復活。来週は 5/11(月)に ソフトバンク(9434) 通期 / 第一三共(4568) / 日本郵船(9101)、5/13(水)に SBG(9984)通期、5/15(金)にメガバンク 3 社が控える本格決算ラッシュ週入り。
先週まとめ(5/4-5/8)
米国市場(東京 GW 中も含む)
| 日付 | S&P 500 | NASDAQ | Dow | 主要トピック |
|---|---|---|---|---|
| 5/4(月) | — | — | ▲1.13% | イラン×UAE ミサイル迎撃で地政学ショック、WTI +4.4% で $106 台、AMD ▲5%(HSBC 格下げ) |
| 5/5(火) | +0.81% | — | — | 米イラン平和合意期待でリカバリー、原油 ▲4% |
| 5/6(水) | 7,365.12(+1.46%) | 25,838.94(+2.02%) | 49,910.59(+1.24%) | 両指数とも最高値再更新、AMD 引け +18.6%(Q2 ガイダンス +46% YoY)、WTI ▲7% で $95 台 |
| 5/7(木) | 7,337.11(▲0.38%) | 25,806.20(▲0.13%) | 49,596.97(▲0.63%) | イラン停戦違反主張で全 11 セクター下落、Datadog +28% / Vital Farms ▲20% |
| 5/8(金) | 反発・最高値更新 | 26,247.08(+1.71%) | 49,609.16(+12 小幅高) | Intel +14%(Apple 受託暫定合意報道、一時 +19%)、NFP +11.5 万人(予想 +5.5 万人) |
東京市場(5/7-5/8 の 2 営業日のみ)
| 日付 | 日経平均 終値 | 変動 | 主要トピック |
|---|---|---|---|
| 5/7(木) | 62,833.84 円 | +3,320.72(+5.6%)過去最大上げ幅 | GW 明け一気にキャッチアップ、ザラ場 63,000 円台、SOX 連動半導体に「持たざる恐怖」、ソフトバンクグループ(9984) 一時ストップ高 +18.44% |
| 5/8(金) | 62,713 円 | ▲120(▲0.19%) | 大型決算 5 社集中、週間 +5.4% / 初の 6 万円台週末終値 |
5/2 から 6 週連騰最高値 → 5/4 地政学ショック → 5/5 リカバリー → 5/6 最高値再更新 → 5/7 GW 明け +3,320 円 → 5/8 大型決算 5 社 という流れの中、東京は 6 万円台、米株はハイテク主導の最高値圏という「双方とも高値圏」の週末。
先週ベスト & ワースト
ベスト
- IHI(7013)+9% 急騰: 営業利益 1,655 億(+15.3%)会社予想 +3.4% 上振れ、来期 +45% 強気ガイダンスで 5 社中唯一の勝ち組
- ソフトバンクグループ(9984)+18.44%: 5/7 一時ストップ高、ARM 好決算 + OpenAI 期待で 5/13 本決算前のリレー買い
- Intel(INTC) +14%: 5/8 米株、Apple-Intel 半導体生産受託の暫定合意報道、ファウンドリ事業の信任投票
ワースト(売り戻し組)
- 任天堂(7974)PTS ▲5.2% ¥7,667 → ¥7,268: 営業 ▲2.7% 微未達、Switch 2 国内 +¥10,000 値上げ + Online +25% 値上げ同時発表、来期売上 ▲11.4% / 純利益 ▲26.9% 保守
- トヨタ(7203)一時 ¥2,912: 米関税 ▲1.38 兆で北米営業赤字 ▲1,925 億、来期 ▲20.3% 保守
- NTT(9432)¥153.7 → ¥150.2 / ソニー(6758)¥3,359 → ¥3,180: 数字 beat も来期保守ガイダンスを嫌気
「数字 beat より来期ガイダンスの強気度で値付けする」のが今回の決算シーズンの主旋律。
マクロ要因
- 米 4 月雇用統計 NFP +11.5 万人(予想 +5.5 万人を 倍以上上振れ): 利下げ観測と景気堅調が共存する「いいとこ取り」
- 米 5 月消費者態度指数 48.2(前月 49.8): 個人消費の慎重姿勢、雇用堅調と消費マインドのミスマッチ
- WTI 原油 約 $95/bbl: GW 中 ▲7% で地政学プレミアム剥落、5/4 → 5/6 で平和合意期待が織り込まれた
- USD/JPY 156 円台後半: 4/30 介入 後の方向感は不透明、輸出企業に追い風だが トヨタ の「米関税 ▲1.38 兆」は別軸の重し
- 日経 25 日移動平均乖離 +10%: 5/7 急伸後の過熱ゾーン、調整リスクは引き続き意識
- Intel-Apple 報道: 半導体製造の地政学(TSMC / Samsung 偏重リスク回避)の文脈、事実なら Intel ファウンドリ事業の最大級の信任投票
来週(5/11-5/15)の注目スケジュール
決算ラッシュ第 2 週、特に 通信御三家リレー(5/8 NTT 済 → 5/11 SB → 5/12 KDDI → 5/13 SBG) が連日決算という構図。詳細は 📅 決算カレンダー JP / 📅 米国。
5/11(月)— SB + 第一三共 + 日本郵船
| 時刻 | 銘柄 | 種別 | 注目点 |
|---|---|---|---|
| 引け中 | 第一三共(4568) | 通期 | 製薬大手、エンハーツ等成長薬の進捗 |
| 引け中 | 日本郵船(9101) | 通期 | 海運市況 + 米関税の影響 |
| 引け後 | ソフトバンク(9434) | 通期 | 通信子会社、5/8 NTT に続く通信御三家第 2 弾 |
| 引け後 | メルカリ(4385) | Q3 | フリマ EC + 米事業 |
5/12(火)— KDDI + ダイキン + ローム + 三菱重工
- KDDI(9433) 通期 引け後 — 通信御三家第 3 弾
- 三菱重工(7011) 通期 引け中 — 防衛 + ガスタービン、IHI 連動
- ダイキン(6367) 通期 / ローム(6963) 通期 / オリンパス(7733) 通期 / 花王(4452) 通期 / 資生堂(4911) Q1 / 川崎重工(7012) 通期
- JD.com(米寄り前)Q1 — 中国 EC 最大手
5/13(水)— SBG + 三井住友 FG + 武田 + 海外勢
- ソフトバンクグループ(9984)通期 引け後 — 通信御三家第 4 弾兼ハイライト、5/7 ストップ高 +18.44% 後の判定
- 三井住友 FG(8316) 通期 引け後(メガバンク先陣)
- 武田(4502) 通期 / オムロン(6645) 通期 / 三菱地所(8802) 通期 / 大和ハウス(1925) 通期
- アリババ(BABA) 米寄り前 Q4 / シスコ(CSCO) 米引け後 Q3
5/14(木)— 自動車 2 社 + ニトリ + 楽天 + AMAT
- 本田技研(7267) 通期 / スズキ(7269) 通期 — トヨタ後の自動車セクター
- ニトリ(9843) 通期 / キリン(2503) 通期 / 三井住友トラスト(8309) 通期
- 楽天(4755) Q1 / スクエニ(9684) 通期 / KADOKAWA(9468) 通期
- アプライド・マテリアルズ(AMAT) 米引け後 Q2 — 半導体製造装置
5/15(金)— メガバンク決算ラッシュ
- 三菱 UFJ FG(8306) 通期 / みずほ FG(8411) 通期 — 5/13 SMBC と合わせメガバンク 3 社揃い踏み
- リクルート(6098) 通期 / キオクシア(285A) 通期 / テルモ(4543) 通期 / SUBARU(7270) 通期
米経済指標(米時間)
- 5/13(火)米 4 月 CPI — インフレ + 利下げ観測
- 5/14(水)米 4 月 PPI / 小売売上
運営者所感
GW 明け週は 「+5.6% 急伸 → 大型決算で売り戻し」 の二段構成で、結果的に週間 +5.4% / 初の 6 万円台週末終値という形に落ち着いた。来週は 通信御三家リレー(SB → KDDI → SBG) が主旋律で、特に 5/13 SBG(9984) の +18.44% 急騰後の判定がインデックス全体に効きやすい。米株は Intel-Apple 報道で半導体テーマが再点火、東京の SOX 連動株(東エレ・ディスコ・アドバンテスト)への買いが続くかが見どころ。
戦略は 5/8 で「数字 beat より来期ガイダンス保守度で値付け」が確認されたので、来週の決算でも 「コンセンサス上振れだけでなく来期ガイダンスの強気度を併せて点検」 が王道。日経 25 日移動平均乖離 +10% の過熱感は残ったままなので、個別銘柄の決算結果でセクターローテーションが起きる相場を想定したい。週末は決算ノイズから距離を置き、頭をリセットして月曜に備えたい。
本メモは運営者の市場観察記録で、投資助言ではない。最終判断は読者ご自身の責任で。