📝 マーケットメモ

日経平均 4日続落 60,550円・TOPIX +0.63% 逆行高、フジクラ -16% 急落で半導体3日続落、本日 5/20 NVDA・損保3社の決算デー

60,550 円。-265 円安。4 日続落。 これだけ見ると陰鬱だが、画面を一つ右に動かすと TOPIX は +0.63% の 3,850 ポイント、銀行・損保のバリュー株が日経の沈下を相殺している。半導体とバリューの綱引き、4 日目もバリュー優勢で着地した日だった。

マーケットの動き

指標 前日比 / メモ
日経平均 60,550.59 -265.36(-0.43%、4 日続落)
TOPIX 3,850.67 +24.16(+0.63%、銀行・損保主導)
プライム指数 1,986.00 +12.75(+0.65%、値上がり 1,116 / 値下がり 430)
グロース 250 823.01 +27.92(+3.11%、小型グロースに自律反発)
プライム売買代金 10.39 兆円 商いは継続的に厚い
ダウ 49,363.88 -322.24(-0.65%、3 日続落)
S&P 500 7,353.61 -49.44(-0.67%、3 日続落)
ナスダック 25,870.71 -220.02(-0.84%、3 日続落)
SOX 半導体 11,305.50 +0.03%(序盤 -3% から戻して横ばい着地)
VIX 18.06 +0.24
米 10 年国債利回り 4.687% 2025/1 以来の水準まで急騰
シカゴ日経先物 6 月限 60,670 円 大阪比 -210 円

寄り後の安値は 60,256 円(5/7 以来約 2 週間ぶり)。下値は固まりつつあるが、戻り売りが厚い 1 日。

今日の注目銘柄

  • フジクラ(5803) -16% 超急落 — 5/14 の決算で「Q4 受注鈍化」が嫌気されていたが、その後の戻り局面で含み益確定の動きが加速。AI 関連の連騰銘柄筆頭から逃避先 No.1 に転落した格好で、AI 関連を持っている人にとっては一番痛い 1 日だったはず
  • キオクシア(285A) -3% 超 — 5/15 の上振れ決算で買いが殺到していた反動。NAND サイクル期待を 1 日で利食う動きで、AI メモリ相場の「織り込み完了」感がじわっと出ている
  • 東京エレクトロン(8035) 軟調 / ソフトバンクグループ(9984) 軟調 — 前夜の SOX -2% 超の連動売り。NVDA 決算前の手仕舞いも合流
  • 任天堂(7974) 大幅高 — Switch 2 関連の継続買い。決算後に値持ちしている数少ない大型ハイテクで、今のテックの中では本当に異端児
  • 三菱 UFJ(8306) しっかり / 東京海上(8766) しっかり — 引け後の損保 3 社決算前のポジション + 朝方の 1-3 月期 GDP 速報が「金利上昇は経済成長を伴う」内容で、銀行・保険セクターの運用益期待が走った
  • アカマイ(米国)-6.3% — 26 億ドルの転換社債発行で希薄化嫌気。ハイテクの調達コスト上昇局面で、同種の転換社債発行は警戒される構図

マクロ要因 — 米 10 年 4.687% が主旋律

米 10 年国債利回りが 4.687% まで上昇。2025 年 1 月以来の水準で、ここまで来ると「次の Fed は利下げではなく利上げ」というシナリオが本気で意識される。CME FedWatch では 12 月の 25bp 利上げ確率 41.7%、50bp 利上げ確率 15.7%(合計 57.4%) と、年初にあった利下げ織込みは完全に蒸発した。

裏側には トランプ大統領の対イラン強硬発言 がある。「合意に至らない場合は数日中に米国は新たな攻撃を実施する可能性」と警告し、原油は WTI 高値圏が続く。原油高 → コストプッシュインフレ → Fed タカ派化 → 長期金利上昇 → 半導体のバリュエーション圧縮 という連鎖が今週後半の主旋律になっている。

S&P 500 の 11 セクターでは ヘルスケアが +1.1% で上昇主導、ディフェンシブとエネルギー(+1.03%)が買われた一方、情報技術(-0.71%)と通信サービス(-1.58%)が叩かれた。完全な「グロース売り・バリュー買い」の地合いで、東京市場の TOPIX 逆行高もこの延長線上にある。

なお東京の日中は「金利上昇は一服」していたが、その後の NY 時間で 4.687% への急騰が出ているため、本日 5/20 の朝方は日経が再び重い始まりになる公算が大きい。シカゴ日経先物が大阪比 -210 円で帰ってきている。

私見 — 今のローテーションは本物だと見ている

ここから先は観察ベースではなく、私個人の見立てを書く。

今のローテーションは本物だと思っている。 米 10 年が 4.687% で固まると、半導体・SaaS のような「将来キャッシュフローを長く割り引いて評価する銘柄」は構造的にバリュエーション余地が縮む。一方で銀行・損保はフラットナー逆風の緩和 + 運用益拡大という二重の追い風。これは 1 日噴いた逆行高ではなく、少なくとも数週間単位で続くテーマと見ている。

ただし 本日引け後の NVDA 決算が one shot のリスクファクター。AI capex 需要の reaffirm が出れば、SOX は瞬間で +5〜8% squeeze する可能性が十分ある。逆にデータセンター売上のガイダンス減速が出れば、もう一段の半導体投売り。前回 5/13 の SBG 決算後にも同じ構図のメモを書いたが、決算前夜の半導体は「両側に裾の長い分布」で読みにくい。賭けるならコイントスに近い。

私自身は半導体には手を出さず、本日引け後の損保 3 社(8766 / 8630 / 8725)の決算反応を見て、明日以降のバリュー継続性で判断したい。米 10 年が 4.7% を超えるかどうかが、その判断の最大の鍵。

なお 昨日のメモ では「空売り報告が同日に一斉に積み上がるゴールドマン主導の動き」を取り上げたが、今日のフジクラ -16% にはその空売り重ねの影響も含んでいる可能性がある。残高ランキングの更新は引け後にウォッチする。

本日 / 明日以降の注目

本日 5/20(火)引け後 — 日本の損保 3 社が同日決算:

本日 5/20(火)米国:

明日 5/21(水)以降:

決算カレンダー全体は 日本株 5/20 週 / 米国株 5/20 週 で。


本メモは運営者の市場観察記録で、投資助言ではない。最終判断は読者ご自身の責任で。

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